30歳の借金200万円から立て直す残された4つの返済方法

消費者金融からお金を借りてしまった人は1年以内に返済できないと利息がついてどんどん返せなくなってしまいます。

仮に15％の金利でお金を借りた人は1年ごとに約30万円の利息がつくので2年後には総返済額は260万円になってしまいます。

30歳は人生で重要なターニングポイントと言っても過言ではありません。借金まみれの40代を迎えないためにも借金から立て直す方法を知り今すぐ実践すべきです。

30歳の借金を返さないとやばい人

• 年収の3分の1以上借金をしている
• 毎月収入の3分の1以上を返済に充てている
• 多重債務している
• 滞納や延滞をしている

年収の3分の1以上借金をしている

貸金業者は「総量規制」という法律から貸金業者は1人に対して年収の3分の1までしかお金を貸すことができません。

つまり、年収が300万円の人には3分の1の約100万円までしか貸すことができません。

年収の3分の1以上借金をしている人は返済できる能力が追いつかないため、既に200万円を超える借金をしている人は弁護士や司法書士に債務整理の依頼して借金を減らす手続きをしないとやばいです。

借金しているとやばい額

年収と月収	借りているとやばい額
年収120万円 （月収10万円）	40万円
年収150万円 （月収12.5万円）	50万円
年収180万円 （月収15万円）	60万円
年収210万円 （月収17.5万円）	70万円
年収240万円 （月収20万円）	80万円
年収264万円 （月収22万円）	88万円
年収300万円 （月収25万円）	100万円
年収360万円 （月収30万円）	120万円

総量規制は年収の3分の1としていますが、所得の3分の1ではないため、実際に年収に対して3分の1借金している人は自力で返済するのが相当厳しい状況です。

毎月収入の3分の1以上を返済に充てている

1社あたりの貸せる金額が決まっていますが、借金をする人は複数社から借りることができます。

そのため、本来1社から50万円しか借りられない人でも他の貸金業者からの借り入れを合計すると300万円の借金をしていたというケースも珍しくありません。

借金をして自分がやばい状況かどうかは返済額で知ることができます。

毎月の手取り金額に対して3分の1以上支払っていれば、自力での返済は厳しい状況であると認知すべきです。

返済できていると思っていても生活費が無くなれば、再び借金をすれば良いという思考になりがちです。それでは返済できても借金の完済はできません。

自力で解決するよりも弁護士や司法書士に相談して借金減額やなくす手続きをした方が今後の人生が楽になります。

多重債務している

多重債務とは2社以上の貸金業者からお金を借りていることを意味します。

アコムやプロミスなどの消費者金融からお金を借りていることに加えて、カードでキャッシングしているといった人も多重債務です。

例え金利が低かろうが、高かろうがお金を借りていることには変わりありません。

多重債務をしている人は借金を返すために借金をする生活をしてしまいがちです。

複数者から借金をしている人も自分がやばい状況にあることを理解して、弁護士や司法書士に借金を減額する方法や1つにまとめる方法を実施すべきです。

借金の滞納や延滞をしている

借金を払わず溜め込んだり、毎回返済が遅れている人は貸金業者によってブラックリストに載っている確率が高いです。

ブラックリストに載るとクレジットカードの更新ができなかったり、新しい作成、銀行のローン審査に通らないといったことが起きます。

これを解決するには借金を完済するしか方法はありません。

自力で返すと利息を多く払わないといけなくなり、完済までの時間が長くなります。

どうせブラックリストに入っている可能性があるなら弁護士や司法書士に依頼して、借金減額や借金をゼロにする手続きをお願いしてしまった方が賢いです。

30歳で借金200万円を返済して立て直す方法

優先度	やること
高	生活費を見直す
高	債務整理を依頼する
中	転職する
低	副業をする

生活費を見直す

200万円の借金は生活の支出を見直すことで微力ですが完済に近づけることができます。

生活費で見直す必要があるのは固定費、嗜好品、趣味娯楽、交際費です。

固定費はいきなりの削減ができないことが多いですが、嗜好品や趣味娯楽、交際費は一気に減らすことができます。

見直すべき固定費

• 家賃・電気・ガス・水道
• スマホ代・WiFiなどネット環境
• 保険
• 積立貯金や投資

家賃が高い人は低いところへ引っ越した方が良いですが、引っ越しにも費用がかかります。

すぐに家賃を減らすことはできなくても電気やガスの節約するだけでもちがいます。また、借金を返済している間だけは実家に戻る選択も視野に入れるべきです。

積立貯金や投資をしている人は借金を抱えている今、貯蓄をするタイミングではないので返済に充てるべきです。

見直すべきその他のお金

• 嗜好品(お菓子・たばこ・酒など)
• 娯楽(ゲーム・遊び・推し活など)

固定費以外の出費は気をつけるだけで数万円削減できることがあります。

お菓子、たばこ、酒、ゲーム、推し活、パチンコなどは依存性が高いため、生活費の大半を費やしている人も多いです。

借金を完済するまでは娯楽は制限するべきです。

債務整理を依頼する

債務整理は弁護士や司法書士に依頼して借金を減額したり、無くしたりできる手続きです。

債務整理を弁護士や司法書士に依頼すると、借金減額の手続き中は取り立て(借金の返済)が停止します。

借金200万円を債務整理(任意整理)するなら、12万円～30万円で可能です。依頼費用は返済停止で浮いた資金から払えば良いので新たな資金を用意する必要がありません。

債務整理したときのシミュレーション

100万円の借金返済に2年以上かかる人は、債務整理(任意整理)をした方が30万円以上お得になります。

また、債務整理の手続きは利息をカットして借金減額できるだけでなく、返済回数を36回〜60回払いにすることができます。

利息がない状態で支払い回数を増やせるので毎月の支出を減らして生活を楽にすることができます。

借り入れの金利	通常の返済総額	任意整理後の総額
金利18％	272万円	230万円(目安)
金利17％	268万円
金利16％	264万円
金利15％	260万円
金利14％	256万円

毎月の支払額のシミュレーション

任意整理後 総額	36回払い	48回払い	60回払い
230万円	毎月 約6万4000円	毎月 約4万8000円	毎月 約3万8000円

債務整理後は毎月の借金の支払いを最大で4万円以下にすることができます。これには利息がつかないのでこれ以上高くなることはなく、支払いが終われば借金から解放されます。

転職をする

毎月の月収が20万円前後の人は転職も考えた方が良いです。月収25万円以下の仕事は資格の有無に関係なく、転職しやすい傾向にあります。

元々給料が低い業種はステップアップもできないことが多く、やりがい搾取であることがほとんどです。

27歳〜35歳までは転職しやすい年齢なので月収が20万円前後の人は転職しないと今後もずっと低所得者でいなければならないということにもなりかねません。

副業をする

生活費の見直し、債務整理の検討、転職の検討よりも優先度は落ちますが、副業を始めるの一つの手です。

一番身近な副業はメルカリなどのフリマアプリを使った物販やブログによるアフィリエイトです。

ただし、知識や経験がないとすぐに収益化することができないので、1年〜2年かけて成果を上げることを意識することが必要です。

1年後毎月の収益が2万円になれば、単純に年収が24万円アップです。仕事で年収が24万円上がることはほとんどありません。副業は自分がどれだけ頑張ったかで決まるのでやりがいもあります。

今浪費やギャンブルにハマっている人は副業に目を向けて熱を加えるのもありです。

30歳で借金から立て直したい人によくある質問

30歳の借金はいくらからやばいの？

30歳で借金を抱えている人で特にやばいのは自分の年収の3分の1以上を借りている人や、毎月の支払いが手取りの3分の1を超えている人です。詳しくは｢30歳の借金を返さないとやばい人｣で解説しています。

30歳の借金は何年で返すべき？

1日でも早く返すべきです。返済回数が24回以上の人は利息が高くつくため、債務整理をして利息をゼロにした方が総支払額は安くなります。従って債務整理をして3年〜5年以内に返す計画を立てるべきです。詳しくは「債務整理をしたときのシミュレーション」で解説しています。

女性の弁護士や司法書士が聞いてくれる事務所はある？

女性の弁護士、司法書士が対応してくれる窓口を設置した法務事務所があります。アヴァンス法務事務所では女性専用窓口を設置しています。

債務整理するとデメリットはある？

債務整理をすると信用情報に「返済できなかった」という情報が載ります。いわゆるブラックリストに載るという状態になるため、完済から5年の間はクレジットカードの作成やローン審査が通りにくくなります。ただし、全てのクレジットカードが作れなくなるわけではないので、そこまで悲観的になる必要はありません。また、PayPayなどの決済方法は使えるので生活に支障はほとんどありません。

弁護士や司法書士に依頼すると高いのでは？

弁護士や司法書士の成功報酬は上限がある程度決まっています。また、借金問題の費用は比較的安価で、200万円の借金問題なら12万円〜30万円程度です。費用はすぐに用意する必要はなく、手続き期間中に返済が停止している間に本来返済に充てる金額から費用を出せば新しくお金を捻出する必要もなくなります。(依頼費用は分割や後払いができます。)

いますぐ借金の取り立てを止める方法はある？

今すぐ借金の取り立てを停止したい人は、今すぐ弁護士や司法書士に依頼すべきです。弁護士や司法書士に依頼すると「受任通知」というものが事務所から全ての貸金業者へ出されます。受任通知が出たら貸金業者は法律上、取り立てをしてはいけなくなるので、取り立てが停止します。

弁護士と司法書士の違いは？

司法書士は1者からの借入金が140万円までの場合に対応することができます。弁護士には対応できる金額に上限がありません。

弁護士に相談すれば間違いないですが、依頼費用が高くなる傾向にあるので1社あたりの借入金が140万以下なら司法書士に相談すべきです。

借金の元本を減らすことはできる？

20代の時に借金をしていたことがある人は貸金業者から過払い金を取り返せる可能性があります。過払い金は業者に対して払い過ぎていた利息です。請求しないと戻ってこないので20代の時に借金をしたことがある人は過払い金が発生しているか確認するべきです。